2004/08/01 自然農学びの会  Natural Agriculture Regular Gathering
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learning about weeding in rice field from Mr. Mitsui

毎月第1日曜日の午前中は、「長坂自然農の会」の定例学びの会があります。今月は、三井さんの田んぼと畑で草刈りと種まき。
まずは、田んぼの草刈りの実演。三井さんが田んぼに入って鋸鎌で草を根元から刈っていきます。列間が40cmあるのでしゃがんで作業しながら十分に通れます。
「(全部刈らなくても)1列おきに刈れば、田んぼ全体の様子が把握できるし、稲に日も当たるようになる、、、それに全部刈るより緑が残っているほうがいいんじゃないかな」 うーん、なるほど。
今年は暑さのせいか普通の田んぼでも出穂が早いようですが、ここの田んぼでも、まだ分けつがまだ十分に進んでいないのにもう穂が出ていました。

prepare ridge to be a seed bed

続いて畑のほうに移動し、ハクサイの苗床を作ります。
苗床にする部分の草を刈り、鍬で土の表面数センチをざくざくと削ります。

make lines for seeding Chinese cabbage

鋸鎌の背を使って筋を付け、ハクサイ(六十日)の種を播きます。
最近降った雨で地面は湿っているし、今日は曇り空で、種まき日和です。
press down so that seeds and soil stick together

これはおまじないではなく、種が土に密着するように押さえているところ。
覆土した後、草をかぶせます。細長い葉の草を刈ってきてぱらぱらとかけました。
「地面がこれだけ湿っているので、こんなもんでいいでしょう」

この時期、こおろぎにやられることが多いので、こおろぎの声がしたら、苗床の場所を変えるとか、、、食べられないようにするには、寒冷紗などをかけたほうがいいらしい。
prepare ridge for sowing carrots

続いてにんじんの種まきです。
にんじんはうまく発芽させるのが難しくて、いまだに種まきを試行錯誤しているので、興味津々、、、

まず、種を播く部分、だいたい鍬の幅ぐらいの草を刈り、やはり表面を鍬でざくざくと削ります。
sow carrot seeds

用意したにんじんの種(新黒田五寸)の袋を取り出し、さて種まきが始まるか、と思ったら、三井さんがやおら別の畑のほうに走っていきます。急いで戻ってきた三井さんの手には、花が咲き終わって茶色くなったにんじんの花茎が、、、
というわけで、自家採取種の種まきも見ることができました。

すっかり乾燥した花茎を皿の上でもみほぐし、殻などを飛ばします。
「あれ、なんか軽いな。種があんまり入ってないかも、、、ま、ちょっと多めに播いときましょうか」

cover with earth

種をまいた部分の隣から、表面より少し下の土(雑草の種が少ない?)を取り出し、覆土に使います。
にんじんは好光性なので、覆土は薄く、と思っていたのですが、三井さんは、乾燥を避けるためか、結構厚めに覆土してました。
press down using a hoe

覆土した後を鍬で抑えます。
cover the ridge with weeds

上にかぶせる草の量にもびっくり。
私は、芽が出にくいかと思って、細かい芝のような草だけを刈ってきて、それをさらに切り刻んでかぶせ、しかも発芽後は芽が伸びやすいようにかぶせた草を一旦横にどけていました。確かにそれだと、土がすぐ乾燥するので、結局何度も水をやるはめになります。
「その草はずっとそのままですか?」
「大丈夫だよ。いつもこうやってるけど、ちゃんと伸びてくるよ、、、」
そっか、ニンジンの芽の力を信じて待ってやればよかったんだ。きっと強い奴がちゃんと伸びてくるんだね、、、

このあと、畑をひととおりぐるっとまわり、途中トマトやきゅうりを試食させてもらったりして、、、 あっという間にお昼です。最後に岡田さんが持ってきてくれた西瓜(水路で冷え冷え)をごちそうになって、解散。

自分ひとりで試行錯誤しているより、他のひとがどうやっているかを見るのは、やっぱりとても参考になります。来月も楽しみ、、、