2004/10/17 黒戸尾根  Kuroto Ridge
suspension bridge over the Ojiragawa ravine

友人一家が日帰りしたので予定がなくなってぽっかりと空いた日曜日、天気予報は晴れマークがずらっと並んで降水確率は1日中0%。これはチャンスかも、と、甲斐駒黒戸尾根の偵察に行くことにしました。
ちゃりなしの本格的な登山はほとんど未経験だし、果たして私の足でどこまで登れる(下れる)かもわからないので、今回はとりあえず5合目まで行ってみて、様子を見ながらその先行けるところまで行って帰ってこようという計画です。絶対やめたほうがいい、と言われた黒戸尾根日帰り往復がほんとに無理なのかどうか、一度下見してみようということで、、、
家から車で10分足らずの登山口駐車場を6時半にスタート。駒ケ岳神社を通って尾白川渓谷にかかる吊橋を渡ります。



      
the trail to Mt. Kaikomagatake and the trail along the ravine

ガレたつづら折れ(S木さんが喜んで下りそうな)を登ると、尾白川渓谷道と甲斐駒登山道の分岐点に出ます。
黒戸尾根は、登山のガイドブックなどを読むと、ちゃりなんて論外というイメージですが、ここまでのところは、長い水平道もあるし、下りも絶対乗れないという道ではないし、案外ちゃりでも面白いかも、、、と下りのルートを研究したりしながら登って行きます(実は既にK師匠が刃渡りまでちゃりで往復していたことが後日判明しました)。

viewing the village at the foot

ずっと樹林帯の中を行きますが、何度かこんな眺望が、、、

ストックをダブルで使っているため足にあまり負担がかからないせいか、いたって快調なペースです。
Hawatari (the ridge like a sharp edge)

思ったよりもあっけなく「刃渡り」に着きました。風もなく、絶好の登山日和。雲ひとつない秋晴れで、甲斐駒を背にすると、眼前は見事なパノラマです。
なんとここから、うちの土地を含む林やアウルファームの畑が見えました。
Nana and Hana and sweet potetoes just dug out

刃渡りを過ぎると、さすがに「ちゃりはただのお荷物」という感じの道になり、階段や梯子も出現します。
veiwing the top of Kaikoma

刀利天狗を過ぎ、五合目までもうすぐ、というところで、道が下りになりました。せっかくかせいだ高度が、どんどん下がっていって、もうやめてくれーと言いたくなる頃、五合目の小屋に着きました。大学の山岳部らしき集団が何十人もたむろっていたので、もう少し下ったところで小休止。
ここまではなかなかいいペースで来たので、まだ時間はあります。地図によれば、目の前の梯子場を登って尾根をしばらく行けば、甲斐駒の頂上がよく見えるところに出そうなので、とりあえずそこまで行くことにしました。
尾根道が下りに変わるところで、七合目のピークの向こうに頂上が見えました。おお、こんな近いところまで来たか、、、
crossing a bridge

しばらく下ると結構怖い(私は刃渡りより怖かった)橋があり、これを渡るとまた急な登りになります。ここまで来たら、七丈小屋まで偵察して来よう、と先を急ぎます。
climbing a ladder

実はここから七丈小屋までが、今日の行程ではいちばんの難所でした。梯子や鎖場の連続です。
the hut at the seventh station

上りきったピークに七丈小屋がありました。スタートしてからちょうど6時間です。
12時30分をすぎたので、今日はここまで。このペースならもうちょっと先まで行けるかな、とも思いましたが、結果的にはここでやめて大正解でした。
ちょうど頂上から10人くらいのパーティが降りてきて、ここで休憩し始めたので、さっきの梯子場を先に下りようと、すぐに出発しました。
descending a long ladder

さっきのぼってきたいくつもの長い梯子を降りていきます。私は誰かさんみたいに前向きで降りるなんてとんでもないので、ちゃんと後ろ向きで降ります。
下りは下りでも、こういう急なところはよかったのですが、斜度が緩やかになり、歩いて下るようになると、足への負担がぐんと増えます。疲労がたまってきたこともあって、刃渡りを過ぎたあたりで一気にペースダウン。
登りではあっという間だったはずなのに、刃渡りから笹ノ平までの長かったこと、、、
その先も、ペースは下がる一方で、ああここにちゃりがあったら、と何度思ったことか。登山は下りのほうが登りよりも数倍つらい(これは私の場合ですが)ということを思い知らされました。
suspension bridge in the dark

吊橋を渡る頃にはあたりはすっかり薄暗くなり、ライトが必要になるぎりぎりのところで駐車場にたどりつきました。登りで稼いだ分を下りですっかり使い果たし、結局コースタイム(山と高原地図)を少しオーバーしてしまいました。日帰り往復に挑戦するなら、私はもう少し足を鍛えなければ、、、
あとでわかったことですが、黒戸日帰り往復は、結構やっているひとも多いようです。ちゃり仲間のF羽さんも若き日に男女4人で挑戦したそうですし、長坂自然農の会の三井さんにいたっては「うん、中学生のときにやったことあるよー」。

というわけで、来年夏にやります。日帰り黒戸。いきなりやると足を痛めるので、参加希望者は事前に足を鍛えておくように、、、>K領くん、○げさん、T谷さん、○っきーちゃん、ほかみなさま(えっ、希望してないって、、、?)

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