2005/02/20 冬の食料事情  Food Conditions in Winter
dried sweet potato

食の自給を目指すとき、重要なポイントになるのが冬の間の食料をどうするかという問題です。初夏から晩秋にかけては食べきれないほどの食材を提供してくれる畑も、冬の間はお休み。もう少し暖かい地域ならばともかく、この辺りで冬の間に露地で栽培できる野菜はほとんどありません。かくして、寒い冬の間は、夏の間にせっせと作りためたびん詰めや干し物、大事に保存している根菜類、そして豆類でなんとか食いつなぐしかありません。
これは初冬に作った干し芋。冬の大事なおやつです。



      
dried Japanese radish

秋から冬にかけて何度か作る切干大根。お昼の麺類やみそ汁に、ぱっと入れて使えるので、とても重宝します。

その他の「干しモノ」としては、今年初めて作った干し茄子。これも、別に水でもどしたりしなくてもそのままスープに入れて少し煮れば立派な具になります。トマトソースにそのまま入れれば、冬でも茄子トマトのパスタが食べられます。あとは、故郷で分けてもらった柚子とはっさくの皮も干してみました。柚子の皮は、ぬるま湯で戻して刻み味噌に混ぜれば柚子味噌の香りがします。はっさくの皮は、オレンジピールとしてパンやお菓子に使う方法を模索中。
pickled vegitables and tomato sauce

びん詰めのストックも、残りわずかになりました。夏に何度も作ったトマトソースは、サルサやケチャップも含めると全部で15リットル以上はあったかも、、、
日野菜蕪の酢漬けも大量に作ったので、まだ残っています。その他のピクルス類は、あらかた食べ尽くしてしまいました。
homemade miso (soybean paste)

去年初めて作った味噌がやっと食べられるようになりました。ちゃんと味噌になっています。すり鉢とすりこぎでつぶしたので豆のつぶつぶが残っていますが、自家製味噌のみそ汁、おいしいです。
こちらは市販の麹で仕込んだカメですが、自家製麹で仕込んだほうのカメも、ちょっと熟成が遅れているものの、ちゃんと味噌になってました。
Chinese cabbages pecked by bulbuls

大事に保存していた野菜もそろそろ底をついてきました。収量の少ないサトイモやゴボウ、ニンジンはとっくになくなり、最後のハクサイを食べ、最後のかぼちゃがなくなり、豊作だったヤーコンも最後の1個を食べ切りました。保温に気を遣って箱ごとあちこち持ち歩いたさつまいもも残り数個。これがなくなれば、あとは大根とじゃがいもしかありません。
ひよどりについばまれて悲惨な状態になっている冬越し白菜がとう立ちしておいしい菜花になるのはまだ先だし、春の山菜が食卓を賑わすのも寒さが厳しいこの辺りでは少し遅くなります。うーん、悔しいけど、野菜は少し買うしかないか、、、
来年は、冬越しの葉ものをちゃんと作ろう。暖かい小屋横のミニ畑でちゃんと霜よけすれば、寒さに強い葉ものなら生き残るはず、、、

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