09/07/25 豊かな土手
白州発不定期日誌

うちの敷地と前の田んぼとの間には、高さ2〜4mの土手がある。
水路から2mは「公」の土地で、そこから上はうちの土地らしいので、埋め立てて「土手畑」を作ったりしている(ところどころ「公」の部分に進出していたり もする)。
もともと水が滲み出ているような土手で、自生していたセリやフキは、今でも食糧事情の悪い春に重要な助っ人となる。タラの木は、数えるほどだったのを大事 にしていたらどんどん増えた。あとから植えたミョウガ、ワサビ、ルバーブなども、すっかり根付いて元気だ。「土手畑」に毎年作る作物も、なぜかおおむねよ く育つ。
というわけで、ただのヨシ原が、いつの間にかとても豊かな土手になったのであった。


小屋へのアクセス道は、烏骨鶏たちの庭でもある。
土手から、かぼちゃやトマトなどが道に進出中。



上の写真を土手側から見るとこんな感じ。
上のほうが土手もろこし(しろもち)、下が土手かぼちゃ。
かぼちゃなどのウリ類、とうもろこし、サトイモは、春先に私が苗を作り、あとは植え付けから収穫まで「土手畑」担当のM氏にお任せとなる。
かぼちゃなどは、畑よりもよっぽど成績がいいので、数年前から畑では作っていない。




下の段はサトイモ。
いくら水が好きといっても、ちょっとぐじゅぐじゅ過ぎないか?、と心配したが、去年はとてもよくできたので、今年も挑戦。
上のほうは、フキに混じって、こぼれ種のゴボウが元気に育っている。
というか、私が去年の冬に、自家採取した大量の種をあちこちに「ぶん撒いた」結果であるが、これも「こぼれ種」と言うのか、、、
うちでは最近ゴボウは「山菜」(勝手に生えるのを採るだけ)とみなされていて、今年はとうとう畑に播くのをやめた。



そうめんうり(もしくはズッキーニ)の間に生えているのは「土手トマト」。
ワイルドチェリーとも呼ばれる、メキシコ原産のミニミニトマトで、一度植えると、ブッシュのようにひろがり、次の年からはこぼれ種で勝手に生える。
去年までは世界を征服するぐらいの勢いがあったのだが、今年はこの雨続き&低温であまり元気がない。うちでは生食のトマトは君しかいないんだから、もう ちょっとがんばってもらわないと、、、



土手いっぱいに広がるウリ類では、すでにこんな収穫も、、、
これは「そうめんうり」ではなく「そうめんズッキーニ」。
去年から、そうめんうりのつもりで育てた苗が、こいつに化けるという現象が頻発している。自家採取の種なので、どこかで交雑してしまったらしい。
そうめんうりなら春まで保存できるが、こいつはズッキーニなので保存がきかない。ソテーやスープでおいしく食べられることは食べられるのだが、、、



こちらが本物のそうめんうり。
結構大きくなった。



手前の棚は、そろそろ終わりかけのエンドウ。その向こうに広がっているのがタラノキの林。
エンドウの棚の下で、かぼちゃに埋もれそうになっているのが、春の収穫が終わって、夏の間は秋に向けてひと休み中の土手ルバーブ。
このルバーブは、数年前にW家からいただいた株を切り分けて植えたもの。陽だまりの一等地を与えられているせいか、毎年かなりの収穫がある。



鳥小屋の前のミニ畑ではいまいち日照が足りないので、今年はうちでいちばん日照時間の長い場所に植えてみたら、見たこともないような大きさの葉っぱが見た こともないぐらい繁っているゴーヤ。
M氏が竹と笹で作ってくれた棚の高さをあっという間に越えてしまったため、さらに高く追加。



さらに奥にも、「土手畑」がある。下の部分はセリ地帯。



さらに奥(まだまだうちの敷地)には、土手サトイモ、土手ワサビ、そして土手ミョウガの地帯。このあたりは、水路から2m以内に限りなく侵食している。
土手ワサビは、もらった苗を水の流れがある場所に植えてみたら、どんどん増えて、立派な葉ワサビ、花ワサビが採れている。いずれは根っこも、、、?
土手ミョウガは、放っておくとどんどん増殖して奥のほうに届かなくなくなるので、M氏が通路を作りつつ、がんばって収穫している。今年は大豊作で、毎日の ように食卓に登場。刻んで薬味、だけでは消費が追いつかず、炒め物にいれたり、味噌をつけてそのままかじってもウマい。





正面から見た土手。小屋の上に見えるのが、建設中の母屋。


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