2004/11/07 自然農学びの会(11月)  Natural Agriculture Regular Gathering (November)
members gathered at the "pinecone house"

最近雨にたたられていた学びの会ですが、今月はやっと晴れました。さわやかな青空に誘われて、久々にちゃりで出かけました。お天気のせいか、ほかにも自転車組がちらほらと、、、
今回の集合場所は三井さんの田んぼです。「松ぽっくりハウス」のクヌギの木も、すっかり紅葉しています。



      
rice field after harvesting, seeded with barley

稲刈りが終わった田んぼでは、稲刈り前に種を播いたという大麦が芽吹いていました。約6畝の区画に8kg播いたということですから、かなり多め、、、?


plant young onions

畑のほうに移動して、タマネギ苗の植え付け。
印付きのヒモに沿って、草の中に1本ずつ植えていきます。霜で浮かないように深めに、ただし葉が分かれているところを土に埋めないように。

タマネギの苗作りは、私は3年連続して失敗していますが、やはりとても難しいらしいです。苗農家では、1年前から土作りをするとか、、、
harvesting of taros

次は、サトイモの収穫。大きなイモがたくさんついています。地上部の葉っぱと茎はそのまま畑に返します。「葉っぱや茎が散らかしてあると見た目がよくないような気がして、、、」という参加者に、「じゃ、きれいに並べてみたら、、、」とまじめに応える三井さんでした。

掘り出したサトイモは、茎の切り口を上にして畑で日干した後、家のそばに掘った穴に埋めて貯蔵するとのこと。

in front of  Chinese radishes

このあと、冬の間の野菜の貯蔵の話が続きました。
まず、大根。三井さんは、長く貯蔵するものから順に、1) 穴の中に寝かせて埋める 2) 穴の中に立てて埋める 3)葉付きのまま立てて埋める(葉は地上に出す) そうです。
ごぼうは吸い込み性(?)があって自分で土の中にもぐっていくので、寒さには比較的強く、人参は品種によって吸い込みが強いものと弱いものがあるらしいです。いずれも長く貯蔵するなら掘って埋め直したほうがいいようですね。
寒さに弱いのがさつまいもで、冷蔵庫の上とか、室内の暖かい場所で保存。昔はさつまいも貯蔵用に深さ3メートル(!)の穴もあったとか。(ちなみに、うちでは、家の中でいちばん暖かい居間で人間と一緒に暮らして冬越ししています。)
しょうがも寒さに弱く、結局冷凍保存が確実のようです。これも数メートルの深さの穴があれば、冬越し可能かも。
seeding of wheat - first sow seeds

続いて、少し遅いですが、小麦の種まきです。
まず種を播きます。
then cut weeds

しかるのちに草を刈り、種の上に敷いていきます。草が足りなくて地面が見えるようなところは、よそから刈り草を持ってきて上からかけます。

なぜ土をかけずに草をかけるのか、納得のいかない方もいらっしゃったようですが、種まきが遅れてしまった場合などは、覆土したほうが発芽がはやくなるようです。
threshing rice

最後に稲の脱穀です。松ぽっくりハウス(やっと本来の目的で使われているのを見ることができました)から足踏み脱穀機と唐箕を出してきて、みんなで畑に運びます。シートの上に脱穀機を置き、上から古シーツをかぶせてフードにします。まずは三井さんがお手本を示した後、未経験の人を中心に脱穀体験。初めてだと、足踏みのタイミングをとるのがむずかしく、ドラムが逆転してしまったりします。
aftrer threshing

何度も逆転したので、シーツを取ってみると、長い茎や穂のまま行っちゃったものがどっさりと、、、
あんまりひどいのは手で取り除き、そのあと竹のふるいにかけます。


screening

そして唐箕にかけ、もみを選別します。これも足踏み脱穀機と同じく、自分でいろいろやってみてコツをつかむものらしいです。今回は人手がいっぱいいたので、投入担当、羽回し担当、出口担当、といたれりつくせりの唐箕がけとなりました。

脱穀機は去年入手して麦の脱穀に使いましたが、唐箕は持っていないので、唐箕がけを見るのは今回が初めて。麦のときは、篩と風選(最後は充電ブロアまで使った)でなんとかしのぎましたが、量が多くなるとやっぱり唐箕は必要かも、、、


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