09/10/22 鋳物君 vs ライオン君
白州発不定期日誌

この小屋で過ごす冬も、今年で6回目。その間ともに過ごした、コストパフォーマンスだけは誰にも負けない我が家の鋳物ストーブ君だが、去年の冬が終わる頃、とうとう、継ぎ目のパテ が痩せて中の炎がちらちらと見えるようになった。そういえば、ストーブに付いていた能書きには、この製品の寿命は5年です、と確か明記してあったな。久し ぶりに取り出して読んで見ると、毎年使い終わったら、パテと塗料でメンテしろ、と書いてあった。「補修用パテ」と「塗料」のちっちゃな缶も付いてました ね、そういえば、、、
10月に入って朝晩めっきり冷え込むようになり、寒いよー、ストーブ炊きたいよー、という連日の要請に、やっと重い腰が上がり、ある日午前中のバイトから 帰ってみると、鋳物君がバラバラになっていた(あー、バラすの見たかったのにー)。パテの残骸を掃除するのが大変だったらしい。



数日後の組み立てには、しっかりと参加。
付属の補修用パテではとても足りないので、Jマートで耐火セメントを買ってきた。




継ぎ目に耐火セメントを塗って、順番に組み立てて行く。


正面の窓とダンパー2個が付いたパーツ。
裏はこうなってます。




全部ボルトどめだったんだねー、、、



最後に天板を乗せると、、、ん? 浮いてる?
ゴムハンマーで叩いてみたけど、収まる気配がない。
どうも、それぞれのパーツはそれほど正確なものではなく、パテでごまかして組み立てられていた模様。
ま、「ぱっちもん」ですからね、仕方ないでしょう。
でっぱっているところを、ヤスリで削ろう、、、



どうにか組みあがったので、錆落とし、そして耐熱塗料でお化粧。



おー、まるで新品だ!
よみがえった鋳物君!
しかし、、、
セメントが硬化するのを待って試し炊きすると、継ぎ目から煙がもくもく、、、
セメントが足りなかったか? まだ固まってない?
外から塗り足して、今度は数日置いてから炊いてみることに、、、




さて、その間、鋳物君の代理を務めることになったのが、このライオン君。先日、伊那のDLDのストーブ祭りに行ったときに、ちょっと飯島まで足を伸ばして 買ってきた。来客時に客間(=外のデッキ)での調理&採暖に便利だし、冬の間は建設中の母屋に仮設してもいいか、ということで。

吸気を調節する「カマス口」がなかなかお洒落な、ぴかぴかのライオン君だったが、、、


試し炊きすると、瞬間でこんなふうになった。
なんかもう、何年も使ってるみたい、、、

このいわゆる時計型ストーブ、熱しやすいけど冷めやすい、というのはわかっていたが、実際に使ってみて驚いた。なんてむずかしいストーブなんだ!
これを日常的に調理とか炭焼きに使っているひとはスゴイ!
まず火を付けるのも、鋳物君なら適当にやっても付いたのが、かなり慎重に焚き付けを積み上げないと、瞬間で消える。
よしよし、火がついた、と思って大きな薪を投入すると、しおしおしお〜、、、と消えかける。
やっと火が落ち着いたなー、と思ったら、あぢぃ〜、8畳一間の小屋はむんむん。
あわてて吸気工とダンパー(煙突の途中に後付け)を絞って、ふう、と一息ついて油断していたら、もう燃え尽きてる! 次の薪、次の薪、、、
扱いが難しい。放っておけない。さらに大食い。
今まで鋳物君に楽をさせってもらっていたことをしみじみと思い知る。

しかし、火を付けた瞬間にあったかくなる立ち上がりの速さは捨てがたい。特に、留守にしていて夜帰ってきたときなどはとても嬉しい。
調理にも向いている。鍋はたくさん乗るし、天板の温度が高くなるので、フライパンで炒め物だってできる。ライオン君にはライオン君の良さがあるのさ、もち ろん。






















<おまけ>
前から作ろう、作ろうと思っていたポットスカートをやっと導入した。「作る」っていうか、ガルバリウム波板の切れ端を巻いて、針金で留めただけなんです が、、、
しかし、熱効率の向上は予想以上。何と消炭でもパスタをぐらぐら茹でられる!
もっと早くやればよかった、、、(ちなみに写真の鍋の中は鹿の肉付き骨)

右は留め方を改良したバージョン。といっても、太い針金でピンを作っただけですが、、、
ストーブの上に乗せれば、急速乾燥にも使える。ただし、火力に注意。写真の切干しヤーコン(初挑戦)はちょっとコゲました。干し芋みたいな味になっておい しかったのは、怪我の功名、、、









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