太陽光発電(大増設編)


solar panel
小屋の入り口の庇の上に
設置した最初のソーラーパネル
(詳細は→「試験導入編」
























いざ起こすときは、2人では
どうにも不安なので、
Wさんご一家に手伝って
いただいて、無事完成。

パネル6枚がずらりと並んだ
カーポートの屋根の上。



裏から見るとこんな感じ。



小屋の1階に設置した
チャージコントローラ(左上)、
正弦波インバータ(右上)、
ディープサイクルバッテリー
6個(下)。
















試験的に導入した75Wのパネル1枚で、結局3年以上暮らした。
このシステム、計算上は1日に170Wh(つまり10Wの電球なら17時間分)の電気が使える。主として電球型蛍光灯を使っている小屋の照明はこれで十分 まかなえるし、ノートパソコンも1日平均1〜2時間なら、なんとか大丈夫。
   
建築中の母屋が完成するまでこのまましのぐか?、とも思ったのだが、親しいご近所さんの冷凍庫で作らせてもらったペットボトルの氷をクーラーボックスに入 れるという冷蔵システムをいつまでも続けるわけにもいかないし、どうせ設置するなら早いほうがいい。ちょうど、ネットで安いパネルを見つけたこともあっ て、ついに大増設作戦が始動した。

太陽光発電リサイクルセンター」という再生品のパネルも販売してい る会社から購入した134Wのソーラーパネル6枚は、実家からの帰り道に駒ヶ根まで取りに行き、1月にバッテリーが大幅値上げするという噂をきいて、あわ ててディープサイクルバッテリー6個を甲府のキャンピングカーショップで 入手、、、したところまでは早かったのだが、チャージコントローラでつまずいた。
普通のチャージコントローラにすれば話は早かったのだが、余剰電圧を電流に変換するMPPT (Maximum Power Point Tracking) チャージコントローラというすばらしいものがあることを知り、しかしそれが日本で買うとかなり高くつくことや、海外のサイトでは信じられないほど安い値が ついていることがわかり、個人輸入が可能かどうか問い合わせなどしているうちに、気がつけば半年以上の月日が流れてしまった。そろそろバッテリーもやばい し、なんとかしようよ、ということで、結局日本の代理店から真っ当に 購入した。あとは、積年の夢だった正弦波インバータを函館のキャンピン グカーショップから入手して、役者はすべて揃った。
<大増設システム概要>
 ・ 三菱製 134W ソーラーパネル(PV-MR134E) \55,000 ×6
 ・ MPPTチャージコントローラ BlueSkyEnergy社SB3024i  \53,340
 ・ ディープサイクルバッテリー BrightStar 105Ah \13,045 ×6
 ・ 正弦波インバータ 1500W SK1500-124 \85,000

  ※計算上、このシステムで1日に使用可能な電力 954Wh

パネルの設置場所は、とりあえず小屋の西側にある材木置き場のカーポートの屋根の上。さすがにこのサイズのパネル6枚となると相当な重さになるので、一応 カーポートの前部を補強した後、うちに在庫されていたアルミ材をかき集めて、パネルの架台を作製した。架台というか、パネル自体に剛性があるので、アルミ の角パイプで上下を繋ぐだけ。つまりパネルも構造の一部となっている。角度を可動式にしたいという夢はあったが、とにかく 設置することを優先して、今回は見送った。
バッテリー、チャージコントローラ、正弦波インバータは、小屋の1階、西の角に場所を作って設置。配線資材は、主に、M氏お気に入りのプロ相手のホームセ ンター「プラスワン」(岡谷店&塩尻店)で入手した。

無事接続が終わって、いよいよ充電開始。
インバータが1500Wにアップしたのであたりまえだが、前のシステムでは動かなかった脱水機(260W)が快適に回った。充電の電動工具のバッテリー も、それまでは 発電機を回して充電するのが心苦しかったが、ソーラーで心置きなく充電できる。電動工具も、さすがにマルノコ(1000W〜)や自動カンナ(1430W) は無理そうだが、サンダー(300W)やトリマー(300W)、ジグソー(670W) なら問題なく動く。試しに動かしてみた電気チェーンソーもちゃんと使えた。電動工具を使っているのに発電機のうるさい音がしない、というのは、なんとも素 敵。
今回の増設の主目的である冷蔵庫がまだないので、しばらくは電気使い放題の生活だ!(そもそも電化製品がありませんから、、、)

さて、せっかくシステムが完成したことだし、そろそろ冷蔵庫も決めないと、、、
冷蔵庫の消費電力については、数年前にひと騒動あり、メーカーの謳っていた省エネ冷蔵庫の消費電力値が、まったくの嘘っぱちであった(通常の使用とはかけ 離れた条件下での数値だった)ことが判明した。それまで、あのメーカーが200kwh/年を切ったとか、このメーカーが180kwh/年の機種を出したと か、でもそういう最小値を誇る機種はすべてハイエンドの400L超のモデルで、いくら消費電力が低くてもそんな大きな冷蔵庫はうちには要らない、どのメー カーでもいいからはやく最先端の省エネ機能を小さい冷蔵庫にも付けてくれないかなぁ、などと悩んでいたのは、いったい何だったのか、と言いたくなるような 事件であった。
で、一新されたカタログの消費電力値を見ると、多機能で大型のものほどサバをよんでいたらしく、数値は激増。うちが購入を検討している120L以下の機種 は、それほど増えてはいなかった。
クーラーボックス方式が思いのほかちゃんと機能するので、冷蔵庫ではなく冷凍庫を導入し、そこで氷を作ってクーラーボックスと併用する、という案もあった のだが、50L以下の冷凍庫(それ以上の大きさはどう考えても必要ないと思ったので)が存在しないということもあって、没。
結局、M氏が見つけてきた88Lの冷凍冷蔵庫に決まった。MORITAというあまり聞きなれないメーカーのこの冷蔵庫、直冷式で、消費電力は 232kwh/年(1日あたりに換算すると636Wh/day)。省エネ性能ランキングで、 2ドア冷凍冷蔵庫のカテゴリーでは第1位の省エネ機。
某家電量販店で2万円強。小屋1Fのクーラーボックスの代わりに設置した。2年近くにわたって冷蔵保存にあまり依存しない食生活をしていたせいか、クー ラーの中身を全部移しても、なんだかスカスカ。まぁ、しかしこれが冷蔵庫のあるべき姿だろう。早速製氷皿で氷を作って泡盛のロックを堪能し、ハーゲンダッ ツの6Pパックも久しぶりに買ってみた。あー、しあわせ、、、
ただ、冬の間はスイッチを切るので、今後も食品保存は冷凍になるべく頼らない方向で。実家から届く水産物など、臨時のご馳走をしばらく保存する のにとどめようと思っている。
(09.01.21)

















まずカーポートを
アルミの角パイプで補強。
ベースとなる角パイプに
パネルの下を繋ぐ角パイプを
丁番で取り付ける。


2枚のパネルと
上を繋ぐ角パイプを取り付け、ロープで起こしたところ。


残りのパネルを設置。


この状態で、一旦パネルを
前に倒して配線。







88Lの冷凍冷蔵庫。






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